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>>岡本工作機械・ユーザー検証
オムロン ECBカンパニー エンジニアリングセンタ 精密加工技術センタ
金型製作2週間実現にはNC精密成形研削加工機がカギ
オムロンは、4つのカンパニー制で幅広い分野で独創的な技術を発揮している。なかでも制御機器や電子部品での高いセンシングやコントロール技術が強みである。
一般消費者には、健康機器のイメージが強いかもしれないが、世界に先駆けて自動券売機・改札装置の無人駅システムを実用化したのも同社だ。
ECBカンパニーは、オムロンの事業展開の一端を担っており、IT社会の進化をサポートしている数多くのデジタル家電・モバイル端末・OA機器に搭載されている電子部品を提供している。
高精度・微細化は当たり前金型製作リードタイムは業界最速の2週間を目指す
同センタの岡本恭一センター長は、「近年、電子部品は多機能・小型化が求められています。加えてモバイル機器では、ライフサイクルが短くなり、多品種化しているのが現状です。サンプル部品等は即時納入できるメーカーのみが生き残れる。ここで重要なカギを握るのが、精密金型のリードタイム短縮です。他社には真似できない精密かつ超短納期で金型を製作し電子部品をユーザー様に提供させて頂く。精密&スピードにこだわり我々技術陣は全力を注いでいます」と言う。
精密加工技術センターの金型部門では、電子部品用の金型開発・製作を行っており、特に精密金型分野でも難易度の高いFPCコネクタ用金型に注力している。
このFPCコネクタは、携帯電話・IT関連機器で広く使われているが、通信の高速化や機器の多機能化、小型化でFPCコネクタの低背化・狭ピッチ化が求められている。
同社では、今年度世界最薄となる高さ0.
5mmの商品をリリースし、ピッチでは0.2mmの試作・開発を進めている。
金型パーツの一部は協力工場に依頼していたが、この場合は納期短縮にも限界があり、例えば、図面確認・運搬・検査などの付帯業務から納入まで含めると20日間程度かかるケースもあるのが現状だった。
そこで同社は、CAD/CAM・放電加工機・マシニング加工機研削加工機・測定機器・ジョブフロー全ての改革に着手することとなった。
なかでも、研削加工は職人の技能に頼り、精密加工も手作業による技に頼る傾向があり、同社では山本勉主事らに委ねられてきた。
この技をNC化することで、熟練者でなくても精密加工が可能となり、微細形状も均一に加工する事ができるうえ、NC化により無人稼動が可能となり大幅な納期短縮が狙えるものとなった。
オムロンでは各ベンダーの加工機を比較検討し、入念なベンチマーク・テストを行った。その結果白羽の矢が立てられたのが、岡本工作機械製作所の「UPG310Li」だった。高いピッチ精度・形状精度・鏡面加工を追求していく中で選択したのがこのマシンであった。
「業界に先駆けてCBN・ダイヤ砥石の自動ドレス機能、オンマシン画像測定システムを搭載しており、実用化レベルで高い性能を発揮してくれたことを高く評価しました」(山本主事)。
「家電製品のように標準機をそのまま使っていてはどこでも出来る加工しか出来ない。我々のものづくりに適した仕様でメーカーに
変更・追加をオーダーする。独自仕様についても、搭載できるよう『チャレンジしてくれる』メーカー姿勢についても購入の決め手になりました」(掛井主査)。
「現在、オン・マシン画像測定後、追加工が必要な寸法を自動補正してくれる機能の開発にチャレンジしてもらっています。一日でも早く完成してくれる事を期待しております」と、山本主事。「あと数ミクロン!」という単位で追い込む、従来は職人の技に頼っていた部分だ。
研削CAMに期待
「この自動補正機能など、研削加工は切削加工・放電加工に比べてCAMなどのソフト面の機能が弱い。職人技能に頼ってきた歴史に他ならないが、そろそろ効率の良い研削CAMが出てきても良い頃、ソフトウェア・研削盤メーカーの両方に期待している」(掛井主査)とのこと。