ケーダー社長インタビュー
今春以降、従来からの素材に加え、切削工具の販売もスタートさせたセラティジット・ジャパン。航空機産業を中心とする、特化した分野で認知度を広めつつあるが、その責任者として、東奔西走するケーダー社長にインタビューを試みた。販促から半年の手応えはどうだろうか。
日本の工具メーカーは、スチールやステンレス、鋳物といった被削材への提案は多い。自動車産業など大きな産業を中心に提案しているからだろうが、その意味で我々にとって目新しさは感じられない。10年前からほとんど同じであり、逆にニッチな分野への提案は少ないように思う。
我々は、たとえば、ニッケル用の工具、インコネル用の工具というようにそれぞれに特化したアイテムを多種多様に品揃えしており、また、それぞれの組み合わせの中で何ができるかということを常に考えている。
日本市場は堅実な市場だが、スピード感がない。スピンドルの回転数を例に挙げると、ヨーロッパでは6万回転は「当たり前」の世界だが、日本はせいぜい「1万5千回転」で「1万回転」が圧倒的に多い。
日本に来る前は中国を中心にアジアを回っていたが、いい機械が相当、導入されるようになってきた。近い将来、日本にも本格的に攻めてくるようになるだろう。そのときは日本の危機だろう。ユーザーの皆様には目を世界に向けていただきたいと思う。
より短い時間で、より 多くのものを作るー生産性をそう、捕えるが、そうなればコストダウンのみならず売り上げアップに直接、貢献する。我々は最終的にお客さんの売り上げアップに繋がるような提案をさせていただいている。
この半年間歩いてきたのは、タービン(ブレード)関係、航空機のアルミ合金関係、チタン、インコネルなどの難削材対応、車ではクランクシャフト、カムシャフト加工用の提案、我々が他社の追随を許さないアルミホイール市場、オイルプラント用のねじ切り市場、電車の車両製造、保守・点検用の現場など。 テスト加工を通じて徐々にではあるが、認知の輪が広がってきた。注目され始めた製品としては、航空機向けの高速切削用、特殊カッタ「HSCカッタ」(4万回転用)、タービンブレード用丸型インサートの「CTC5235」、チタン用ミーリングインサート「CTP5240」などが挙げられよう。
日本で活動を開始して感じたのは当社の名前が1人歩きしており、前口上は不要。いきなり商品の説明から入れることだ。今後は、流通の体制も整え、お客さんの利益に直結する提案の輪をどんどん、増やしていきたい。
「現場で困っている人が来場」
初のメカトロテック参加となったセラティジットのブースには「現場で困っている人がほとんど。我々は潜在ユーザーと捕え、テストカットを通じて実績を積み重ねていくだけ」とは対応した営業スタッフ初戦の弁。
「我々の得意なアルミホイール関連ユーザーでは切粉処理での優位さが認められつつあり、タービンブレードなどの特殊な分野では、興味深いコーティングを施した工具に手応えを感じている」と、この間の客先の対応を語った。
(写真:本社周辺にはロマンチック街道の人気スポット、ノイシュヴァンシュタイン城がある)
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