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1面 生き残りを賭けた1年が始動 明けまして、おめでとうございます。 直下型大地震の直後に台風が襲来したような様相を呈する景況の中に、今、まさにどっぷりと浸かっております。先は見えません。暗黒時代にいるような気さえすると指摘する人もいます。 そこで肩の力を抜いてみました。戦中、戦後の「業火」をくぐって来た何人かに会いました。「当時は何もなかったぞ」―そんな声を開口一番に聞き、気持ちが楽になりました。今では生活に関連する、ありとあらゆる消費財が溢れ、生活が便利になっております。「豊かさとは?」と何度も問うてきたものの、市場原理の「見えざる力」が凌駕し、個々人の思惑を超えて、事態は進み、現在に至っていることは誰もが認めるところだろうと思います。 「何もなかった」から「何でもある」への時代の移行に伴い、常に技術研鑽を積み、ものづくりは発展してきました。法人の数も個人商店の数も、飛躍的に増え、雇用を創出し、「1億総中流意識」と言われた時代、その仲間にも、ものづくりのメンバーは加わりました。 日本のものづくりを議論する際、生産財マーケットが活況を呈していた5年間にわたって、微細・小型化、高精度化、高生産性・・・といった特徴が常に不可避な要素として取り上げられました。景況とは別に市場規模が縮小することも「想定外」ではなかったはずです。 その結果、急速にグローバル化を追求したことも事実だと思います。安価でシンプルな機械は中国市場、高精度機は欧州・北米市場といったエリアごとの棲み分けを図ったことは市場ニーズを考えれば当然であります。その意味では世界の景気をまともに受ける体質が出来上がり、今の世界同時不況の波をもろに被るようになったことをむしろ「前進」と受け止めることも重要な気がしております。「世界同時不況の影響を受けるまで成長しました」と。 景気の「気」はまさに人の「気」持ちであり、マインドである以上、へこたれたりする「余裕」はないような気がします。生き残りを賭けた戦いは今に始まったことではありません。常に向き合ってきたはずだと思います。たとえ、吹けば吹っ飛ぶような会社であっても「見識」を持って、前進する自由はある、そう、繰り返してきた8年前が懐かしく思い出されてきました。 日本の基本はものづくりにあるという、原点があります。まさにこれが生産財をつくっていく上での「大黒柱」だと思います。省資源の国で原材料を輸入して製品化して、その付加価値を認めて頂く、その基本はいささかも揺らぎません。金融不況の被害者意識を脱して、悠々として達観しながらも、死に物狂いで事態と向き合うことが、かつてなく重要な1年になってまいりました。 健康に留意し、今年もご指導、ご鞭撻のほど、お願い申し上げます。
碌々産業 和歌山双信 米山金型製作所
澁谷工業 ショーハツ