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JIMTOF総括+α

見え隠れする「世界需要」

 師走に入った。生産財業界でも、先のJIMTOFで得た有力な引き合いを中心に「稲刈り」へとひた走っている。  開幕前からの予想通り「充実したJIMTOFだったという声」は、ある程度の差こそあれ、押し並べて「総意」を表わしている。しかしながら、現時点での内需の力強さを示したばかりでなく、外需を取り込める体制を生産財マーケット側が構築しているが故の「手応えの良さ」という側面も大きい。
 11月1日の土曜日。その場にいた人なら誰もが体感したことだが、通路まで人垣ができ、ブース内に立ち入ることも困難な、多数の来場者で溢れ返ったが、外国人の姿が目立ったのもこの日だった。
 「とにかく、バイヤーがユーザーを連れて、一生懸命回っていた。欧米や中国、インドといった『馴染みの国』ばかりか、パキスタン、モロッコ、ロシア、ギリシャなどの国々からも来日して、商材を探し求め、歩きまわっていた」と言う。
 たとえば、切削工具では、ドリルやエンドミルは、どこでも入手できる。しかし、リーマとなると、サプライヤーが限られている。IMTS、EMO、そしてJIMTOFなどの開催国が「先進国」でないと目にしない商材もある。
 「是非、わが社でも取り扱いたい」という申し出が後を絶たないそうで、世界の需要家は日本でしか製作できない「逸品」を求めて止まないということだろう。特に最近のJIMTOFでは目立ってきている。
 会期中は「皆勤賞」を獲得してJIMTOF閉幕後は、タイへ飛んだ。11月19日から開催された「タイメタレックス」に合わせた訪タイだったが、確かにタイ国内の消費に上向く気配は弱かった。機械設備に関しても同様で、各ブース責任者は「今が底と思って耐えている」とのことだったが、タイ国内で生産して、輸出している企業は元気が良く「狙い目」との声が飛び交っていた。
 自動車のタイ国内での消費は弱含みもいいところと言われるが、生産については「200万台達成」の可能性が高くなってきた。落ちてきても「200万台」という数値には、意味がある。ほんの数年前までは「200万台」を目指した生産だったからだ。
 切削加工のウエートの高さは、自動車業界にあることは言うまでもなく、勢い、どの程度の生産が、どこの国、どこの地域でなされるかに関心が集まる。
 JIMTOF直前に開催された独・AMB、さらに先行した米・IMTSでも、来場者の反応は高かったが、単なる開催地だけの需要にとどまらない、「世界需要」の縮図が展示会を通じて見え始めている。
 総枠は展示会で把握して、実証は個別の取材を通じて得る方法が情報収集の要諦になってきた。

JIMTOF2014来場者アンケート


①何を見に来たのか ②見たものの印象は ③今、メーカー・ユーザーに何を求めているのか ④職業・職種は ⑤今後の生き残りのカギは ⑥景気感について

 ◆①知り合いの会社のブース訪問。工具メーカー、京セラやサンドビックなどの大手メーカー②ソディックの3Dプリンタ。三菱MVR。後者は重切削でバリバリ削る様子が凄くて、切り粉を持って帰りたいくらい惚れ惚れした③いいものを安く。いいものは高いので、現状維持で良いと思ってしまう④町工場の製造⑤海外だと量産、国内は小ロット多品種でないとダメ。設備だけでなく、技術力に繋がる人材育成⑥周りは真っ暗。震災後やリーマン後よりひどい。工作機械は海外向けでまぁまぁ良い。
 ◆①工作機械にまつわる工具を見に来た。京セラ、タンガロイなど②回転スピードが速くなっている。高回転、高速度。今使っているものよりもかなり上位機種だと感じた③古い機械でも使える工具④技術職・自動車関係の部品を削っている。⑤脱自動車。自動車は海外シフト化が進んでいるから、国内と海外を逆転させ、独自の工場でやっていく事⑥仕事があればいいなという感じ。国内では潰し合いをしていると思う。
 ◆①切削工具を見に来た。三菱マテリアルとヤマザキマザックのブース②大手ブースの大きさに驚いた③生産性向上④安く、納期を早く④メーカー・開発⑤独自のオンリーワン技術⑥多少上がってきている。  ◆①大型はDMG森精機の工作機械、小型はシチズンの複合型工作機械②シチズンの新型を工場で使ってみたい。購入検討中で、補助金で買って来年3~5月には入れたい。③新型の使い方の研修制度④町のネジ工場の経営⑤大量じゃなくて、少量の価値あるものを作る⑥8月決算はすごく良かった。
 ◆①工具・研磨関係。今のものと新しいものとの比較②細かいところは変わっているが、ここ10年は変化なしという印象③特殊なものでなく一般的なもの、汎用性のあるもの④メーカー技術顧問⑤海外にものづくりを移すのではなく、本物のメイドインジャパンを作ること⑥仕事を通して、それほど良くないと感じている。
 ◆①工作機械②オークマ、東芝などのMCはこれから会社で使えそう③進化したMCの高精度さ④会社役員⑤信頼関係に尽きる。設備と信頼でやるのみ⑥自分達は良い。去年よりは今年、今年よりは来年、再来年がピークだと思う。期待できる。
 ◆①工作機械、業界動向を探りに②DMG森精機の工作機械。大きい且つ、精密さが伝わってきた③特になし④設計・開発⑤先を見る力。自動車以外の何かを見つける事⑥良くなってきている。設備投資が増えればもっと良い。
 ◆①海外ブースの工作機械②日本と遜色ないという感じ。しかしコストメリットはあるが、アフターケアが不安でもある③国内の24時間サポート体制。部品の長期供給④メーカー営業⑤コスト追求。国内では海外メーカー比で倍以上のコストがかかる為⑥今は悪くない。昨年が底かなという感じ。
 ◆①株の事で情報収集②来場前に、ある程度の技術知識が必要と痛感。ロボット技術に大変関心を持った③災害に遭ったときのアフターケア。工学博士の経営者④経理のアルバイト⑤機械メーカーは日頃から協力しあうこと⑥良くなってきている。
 ◆①工作機械に付随している要素技術、レーザーの技術②5軸と3軸を比較すると5軸は精度悪いと思うので、3軸で十分だと思う。3Dプリンタでは削るものを削らなくても作れるのかもしれない③メーカーはお互いに協同より競争してほしい。④メーカー生産・開発⑤独自性のある技術開発。2番手より1番手たりえるもの⑥普通。以前と変わらない。自動車だけが元気なのかなという印象。
 ◆①ロボット②人が多くてゆっくり見ることが出来ない③オリジナルの事(ロボット関連)を手掛けているので特にない④ロボットのシステム開発会社の経営者⑤大手さんと共同でオンリーワン開発。色々な情報を集めて、色々なロボットを作る⑥輸出は良い。
 ◆①マシニングセンタ②全体的に精度が下がってきているのではないか?LMガイドがあるのはビビリ発生し易いのかなという印象。新しく出るのは改善点③質実剛健。昔ながらの工作機械④商社・営業⑤特化すること(部品の品質、他にない加工が出来る、アフター対応が良い等)⑥後ろ向きな投資が多いから良くはない。とあるメーカーは、発注が2社からうちだけになっている。これは全体的にはマイナスだ。
 ◆①工作機械全般②3Dプリンタを実際に取り入れているメーカーが多いなという印象。③(出展社はお客様にあたるので)動向情報を提供してほしい。及び最先端の機械の生産性の向上④部品販売商社・営業⑤お客様のニーズを捉えて動く事。納期と品質のどちらか⑥「増産傾向」という良い話を聞いている。事実なら商品が増えるので、我々商社の出番。
 ◆①就職活動の業界研究。ターゲットは航空機関係と、オークマ、ヤマザキマザックなどの大型ブース②新日本工機ブースの大型加工機に圧倒された③どこか内定をください(笑)④就職活動中の大学生⑤まだ日本は大丈夫だと思うが、中国の加工精度が上がってきているのが気になる。カタログだけ見ているとあまり変わらない気がするので、マネ出来ない事で差をつけていく事⑥実感はまだないが、工作機械は値段が高いので、モロに影響を受けやすいのではないかと思う。
 ◆①台湾・韓国の機械と工具②どこのメーカーも同じ様な気がする。あまり参考にならなかった③安くしてほしい。何千万もするのは買えない④町工場の旋盤工⑤少人数から無人加工という方向性⑥今は地べた。良くはない。
 ◆①工作機械。特にDMG森精機のブース。②タッチパネルの操作盤が印象的だった③メーカーというより政府に、一番良い技術は支援すべきだと求めたい。④金属製品・経営⑤新技術・黒字会社であること(官僚の考えは納税と決算である為)⑥良くない。消費税が上がってから百万円以上のモノが動かない。
 ◆①業界動向チェック。全体的に前回と今回の差を見に来た②複合機が多いなという印象。特にDMG森精機の製品は大きいし、デザインも良い。旧・森精機よりイメージが変わった感じがする③アフターサービス。修理はローカライズしてほしい④設計・CAD/CAM⑤ニッチな部分に特化する。高精度で短納期に対応すること。中国・台湾に負けない精度。円安の影響の克服⑥中小企業の視点で見るとピークは落ちた。下り坂という感じ。輸出の大手さんは調子が良いと思う。
 ◆①会社の研修として来場。工作機械・治具メーカーのブースや、切削工具・MCフォルダ等を見て廻っている。②工作機械に比べて、工具の地味なところ③勉強中④精密機械メーカーの新入社員⑤安くすること。リピーターだけでなく新規のお客さんの獲得。オーダーメイドを減らし、標準の機械を買ってもらえるようにする事⑥良くも悪くもない現状維持な印象。製造業は悪くはなっていない。うちの会社の雰囲気はこのままだと悪い。
 ◆①工作機械・工具の全体的な動きを探るのと、高効率な刃物を探しに来た②DMG森精機の出展量と欧州の輸入工具。欧州は工具の本場だけあって優れているなと感じた③NCだけだとモノが完結しない。汎用旋盤・フライスもしっかり作ってほしい④製造現場⑤汎用とNCを組み合わせてモノを作る。そうでないと製品が出来ない⑥10月に入って少し減速。黒田総裁の施策は効果なし、円安のデメリットしかない。
 ◆①ソディックの3Dプリンタを見に来た②仕事で使えそう③価格を安くしてほしい④メーカーで金型の設計⑤全工程のトータルスピードを上げる。納期が短くなってきているので、どの部署間でも連携して対応できるようにする⑥あんまり良くない。仕事が海外に流れてしまう。
 ◆①ビッグ3の工作機械②マザックとオークマは期待通り③操作を簡単にしてほしい④中小企業・技術開発⑤目新しい技術が無い。革新的な何かが出てきたら良い⑥良くもなく悪くもなく、普通だ。
 ◆①工作機械②DMG森精機の機械は大きいなという印象。5軸加工機。よく0.5mmのワークを加工出来るなという印象③人間を大事にする事。機械は人間の指示通りしか動かない④引退したが町工場で鋳物の木型を作っていた⑤どこにも負けない技術力。人間を粗末に扱わない事。熟練の技術者は定年で辞めさせない事。そして外国のメーカーに再就職するのを防ぐこと⑥今は安定している。
 ◆①工作機械全般②地味なのが多い③安心・安全④教育研究・大学教授⑤日本国内での製造を続ける⑥非常に怪しい。

ニュース

サンドビック・コロマント
インドネシアに切削加工トレーニングセンターを新設

 サンドビックは、超硬切削工具のメインブランドであるサンドビック・コロマントがインドネシア・ジャカルタにトレーニングセンターとセールスオフィスを新設すると発表した。このような最先端のマシニング・コンピテンス施設の開設は、同国では初めての事である。
 サンドビック・コロマントが提供する工具や技術知識は、自動車産業や一般産業、さらに航空宇宙産業とインドネシアで関心の高い分野に対応出来る。
 インドネシアでは、日系企業を始め生産性に重点を置く顧客が数多く存在する。そのような企業のいくつかがアジア太平洋エリアに拠点を置いていることは、インドネシアと他のアジア諸国との知識の共有に繋がる。
 サンドビック・コロマンドAB社長のクラス・フォーストローム氏は「インドネシアのような国では、我々サンドビック・コロマンドのようなサービスの需要が高まっている」と生産性を向上させることの重要性を強調し、生産性が向上すれば「インドネシアは東南アジアで最も重要な製造拠点に成長するだろう」と述べている。

ヴェロソフトウェアがヘキサゴン社の傘下へ

世界№1CAMベンダーであるVeroSoftware(ヴェロソフトウェア/イギリス チェルトナム・Richard Smith CEO)は、スウェーデンに本社を置く、Hexagon(ヘキサゴン)社の傘下に入ったと発表した。
 ヴェロソフトウェアは、引き続きHexagon Metology(ヘキサゴン・メトロジー)社内で、独立したビジネス組織として運営される。
 ヘキサゴン社は、業界をリードする世界的計測機メーカーとして名高い企業で、ヴェロソフトウェアとは、多岐にわたる産業分野(自動車、航空宇宙、電子、設計、エネルギー、医療)で多くの顧客層を共有していく。ヘキサゴン社は、№1CAMベンダーとなったヴェロソフトウェアの功績を評価し、さらにビジネスを強化していきたいと表明している。

インタビュー

クローズアップ 大森博氏(オーエム製作所)

 大型立旋盤の製作で知られるオーエム製作所の次期社長に大森博専務が昇格、就任することになり、過去、携わってきた経歴や所信、今後の方向性などをインタビューした。(正式社長承認は6月26日開催予定の株主総会及び取締役会で)
 昭和49年に入社し、以来、生産技術を振り出しに、グループ会社を含め、製造や設計、国内外の営業など社内15部門と、様々なセクションで経験を積んだ、まさにトップに駆け上がるに相応しい経歴を持つ。
 「直近だけ見渡しても、工機事業部長、自動機事業部の宍道工場長、海外事業統括、台湾オーエム社長を経験させていただいた。いろんなタイミングでチャンスを頂いたと思っている」と振り返る大森氏。
 社歴では、ちょうど40年になるが、一番の思い出は最初の海外勤務となったアメリカだったと言う。
 「28歳で渡米した。日本からの応援はあったものの、基本的には1人。ビフォー&アフターの技術サポートを中心に、サービスや現地代理店のアメリカ人スタッフへの技術フォロー、営業等で、およそ5年間、アメリカ全土を駆け巡った。英語もしゃべれなかったし、とにかく、すべてが実践。客先を回って感じたことは、日本では、メカとソフト(制御)とのマッチングを重要視しているのに比べ、アメリカの現場では、メカにしか配慮されていない、ということだろうか。日本のものづくりの良さを実感した、とも言い代えられるかもしれない」。
 当時、家電製品、自動車などの日本製品がアメリカの市民生活に浸透していたため、日本製に対する信頼性は高かったことは、活動には有利に働いた。
 「駐在中、初めて、オーエム製を検討、導入に踏み切っていただいたお客さんから15台受注した。ジェットエンジン部品の加工を手がけていた会社で、1台ずつ、納入していくと7台目で『もう要らない』と残り8台をキャンセルされた。理由は、従来、導入していた機械の性能を考慮して、15台必要と判断したが、(オーエム製の)能力が高いため、7台で十分、と言う。困ったなと思うと同時に、嬉しかった」と懐かしむ。
 プログラムの組み方も指導して、感謝され、その後も、このユーザーとの付き合いは継続していると言う。
 エピソードになるが、アメリカの航空機部品メーカーをターゲットにした「OMega」のデザインを担当したのも大森氏で、アメリカ市場で積んだ経験が活かされた。
 オーエム製作所の立旋盤は、ベアリング業界をはじめ、建機、航空機、重電など、各分野に貢献しながら成長を遂げ、今ではオイル関連、エレベーターやポンプ・バルブなどの産業機械分野を含む多様な市場を捕えている。
 「生産体制としては、テーブル径2m~8mまでが長岡工場、台湾オーエムでは1m~3m、そして、島根のオーエム金属工業は1m~1・6mの小型機をメインに担う。超大型機の需要拡大に対応するため、主力の長岡工場では、現在、増築工事を進めており、7月には完成すると言う事も付け加えたい」。
 超大型機の需要は、特にアメリカのシェールガス用部品や火力・風力発電用部品の大型化などが典型だろう。
 前期は、政府の施策である「助成金」関連で、リピーターばかりか、新規顧客獲得への追い風が吹いた。今期も継続され、新たに投資減税の施策も打ち出された。
 「内需を確実に取り込みながらも、今期は3割近くまでが、海外案件となる見込み。アメリカと中国の比重が大きくなってきているほか、台湾、韓国、アセアン地域も期待したいところ。大型機への需要としてワンチャッキングで完品まで加工できる複合機への要望が高まっており、国内外の他のメーカーとも組んで、その可能性を追求する計画も進めている」。
 特に、中国市場は、複合機能という、差別化で前進できると判断しているようだ。
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